アイデアの階級


[コラム] アイデアの階級

ボクシングには、ミニマム、フライ、バンタム、フェザー、ライト、ウエルター、ミドル、ヘビーといった階級(より細分化すると17階級)が存在する。各階級に明確な優劣はなく、ミニマムではスピード感のある闘い、ヘビーではパワー溢れる力強い闘いなど各々の階級での良さがある。

今回のテーマはアイデアであるが、こうしたアイデアに関しても、階級の様なものが存在すると考えられる。ライフハックの様な日々のちょっとしたアイデアから、工夫したプロダクト、技術的なアイデア、経営における戦略、社会課題を解決する策、外交の複雑な戦略など、アイデアといっても様々であり、各々に重量感の差異がある。人によってはライフハックの様なアイデアが日々の大きな影響を持ち、アイデアの重量が高いのではないかという考えもあるが、今回はアイデアを生み出すにあたっての考慮する要素数の多さ等を考慮して階級を考える。

筆者が考えるアイデアの階級

これまでは、プロダクトは企画部門やデザイナーが、技術的なアイデアはエンジニアや研究者が、経営の戦略は経営者が、社会問題の解決は行政やNPOなどの組織が、それぞれアイデアを出し、実行していく形であった。しかし、昨今、各組織や人々は階級に縛られ、各階級でのアイデアとなり、画一的なアイデアとなることが多い。

こうした問題点を例えるならば、階級毎の技の出し方にあるのではないか。ヘビー級の試合でヘビー級の技(パワーある攻撃)を出すのは当たり前だが、ライト級的な軽やかにスピードあふれる技を使えば、ヘビー級の相手にうまく攻撃が行えることがある。つまり、社会課題などヘビー級の課題に対して、法律や政策的なアイデアというヘビー級の技を出すことがこれまでは一般的だが、ちょっとしたアイデアやデザインの力など、ライト級の技を出すことが課題解決に繋がることも多い。

これを可能にするには、各階級が横断的に協力可能な組織を構築するか、アイデアマンが各階級で通用するアイデア力を身につけることが必要となる。それには、相応の知識や何かしらの思考の枠組みが必要となると考えられる。

複雑な課題に溢れ、また革新的な価値が求められる現代において、各階級の壁を飛び越えたアイデアを創出できることは効果的であろう。

カテゴリー: Idea

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